三重県や岐阜県では「胡椒汁」「泣汁」という葬儀の火葬の後に食べる特別な汁物があります.胡椒とは唐辛子のことで,唐辛子で辛くしたお吸い物,薄い味噌汁のことです.辛いから泣いているのか,悲しいから泣いているのか分からないように火葬の後に食べるのです.別名「涙汁」「泣汁」というそうです.
「食の民族辞典」の唐辛子の欄にこのように記載があります.
具はがんもどきを入れたり,油揚げを入れたりで地域差があるようですが,唐辛子が下に沈殿するくらいめちゃめちゃに辛くするのは共通しているようです.私も個人的にいなべ市出身の知り合いの30代の女性に話を聞いたところ,その女性の祖母が亡くなり自宅で葬儀を行なった際,火葬の後,地域の集会所で2010年頃に振る舞われたようです.
作り方
がんもどきの煮物を作る
煮物の作り方はこちらを参考にしました.
https://cookpad.com/recipe/4800225
汁物にして胡椒(唐辛子)の辛味をうつす
参考文献
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%A1%E6%A4%92%E6%B1%81
https://www.olive-hitomawashi.com/column/2021/03/post-13984.html